ヨルシカ考察。「だから僕は音楽を辞めた」「エルマ」の時系列。
この記事は「だから僕は音楽を辞めた」と「エルマ」の初回生産限定盤である「エルマに向けた手紙」(木箱)と「エルマの日記帳」の内容を含む記事です。
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この前のメモから少し広げ、ヨルシカ前作「だから僕は音楽を辞めた」と今作「エルマ」をくっつくけて書いていきます。
[2020/3/5追記]
新曲「夜行」についての記事を出しました。
この前のメモはこちら。
また、エイミーとエルマ、彼らの活動順を元に、考察もどきのようなことをしていきます。
ヨルシカ聞き始めたばっかりという人はこちらもどうぞ。
時系列:だから僕は音楽を辞めた~エルマ
だから僕は音楽を辞めた
3/21 藍二乗
4/10 無題(インスト)
4/24 歌書きとコーヒー
5/6 無題(インスト)
5/15 五月は花緑青の窓辺から
5/31 六月は雨上がりの街を書く
6/15 踊ろうぜ
7/1 夜紛い
7/12 パレード
7/13 無題(インスト)
8/7 八月、某、月明かり
8/25 だから僕は音楽を辞めた
8/31 無題(インスト)
8/31 エルマ
エルマ
3/14 車窓(インスト)
3/22 夕凪、某、花惑い
4/5 湖の街
5/28 神様のダンス
6/30 雨晴るる
7/8 歩く
7/22 森の教会(インスト)
7/28 声
9/3 雨とカプチーノ
9/5 憂一乗
9/6 心に穴があいた
9/12 海底、月明かり(インスト)
9/16 エイミー
ノーチラス
考察
「だから僕は音楽を辞めた」と「エルマ」の楽曲を時系列に並べるとこのようになります。
何点か、この並びにした理由があるので考察を。
「だから僕は音楽を辞めた」の後に「エルマ」なのか
「だから僕は音楽を辞めた」はエイミーのアルバムではなく、エルマが完成させたアルバムです。手紙の内容から読み取ると、作詞・作曲はエイミーですが、歌はエルマとなっています。
エルマの日記から、エイミーよりもエルマの方がピアノが上手い(作曲能力が高い)、といった描写が見られため、もしかすれば編曲もエルマが行ったのかもしれません。
参考として、ヨルシカのインタビューでn-bunaが下記のように話しています。
エイミーという青年が残した手紙と詩と音楽があって、それに多大なる影響を受けたエルマという女性がエイミーを模倣して旅をし、曲を書くようになる。そしてエルマは初めて自分の意志で「音楽を作りたい」と思ったときに、「エイミーが残したもので音楽を書こう」と思うわけです。
なので『だから僕は音楽を辞めた』というアルバムは、エイミーが作ったアルバムではなくて、エルマが作ったアルバムなんですよね。だから、エルマという「女性」の声で収録されている。もし、男性ボーカルとユニットを組んでいたら、また別の物語を書いていたと思うんですよ。そういう意味でも、この物語はsuisさんがいたからできたものだと思います。
問題はどちらのアルバムが先に完成していたのか。
エルマは旅の前に「だから僕は音楽を辞めた」を完成させたのか。
それとも後なのか、旅の中で完成させたのか。
エルマは、エイミーの旅を模倣して同じ場所を旅するような行動力の塊のような人です。
エイミーの残した木箱に入ってた詩・曲も、すぐ音に出したと思います。
そしてエルマは「音楽を作りたい」と思います。
それでは、何を元に音楽を作るのか。
それはエイミーが残した手紙、旅した場所といった「エイミーが残したもの」だったのではないでしょうか。
そしてエルマは旅をします。エイミーの模倣をして。
このことから、「だから僕は音楽を辞めた」の後に「エルマ」が作られたと考えます。
「だから僕は音楽を辞めた」、「エルマ」の日付
曲の「エルマ」は8/31の日付が振られていますが、8/31の曲はもう一つインスト曲が存在します。
加えて、もう一つ8/31の手紙が存在しており、8/31は合計で3枚の紙が木箱に入っています。
手紙はどの順番で書かれたのか。これを元に順番を考えます。
手紙は3枚あります。
- 「エルマ」の歌詞
- 8/31 インスト曲の手紙
- 8/31の手紙
インクの掠れ具合、手紙の内容から決めます。
2のインスト曲の手紙には「もうインクも残り僅かとなった」
3の手紙には「インクが切れた」
と書かれている上、2より3の方が掠れています。
このことから、2の後に3が書かれたことがわかります。
そしてインクの掠れ具合から2のインスト曲の手紙よりも、1の「エルマ」の歌詞の方がインクが薄く掠れているので、結果は2,1,3の順に書かれたのだと推測します。
これを曲順にも反映させた為、
8/31 無題(インスト)
8/31 エルマ
の順としました。
ノーチラスについて
ノーチラスは日付が振られていません。
MVを見てもわかる通り、詩が認められた、エイミーによる最後の曲となっています。
エルマの日記では、エルマが9/8に発見。潮風で傷んだギターケースの中にはアコースティックギターと詩が認められた一枚の紙が入ってたことが書かれています。
そして、9/12の日記でエルマは「私はまず、貴方が残した詩で音楽を書きたい」と綴っています。
この「残した詩」はノーチラスのことだと思われます。
このことから、ノーチラスは9/12以降に作られたことになります。
※「残した詩」って手紙のことじゃないのか、と思う方がいるかもしれませんが、エイミーの残した手紙には「この箱に入れた詩と曲は全て君のものだ」と書かれているので作詞・作曲されています。僕は「残した詩」ではないと考えました。
作曲について
MVではエイミーがリズムに合わせて歌詞を口遊んでいます。
しかし、ギターケースの中には1枚の紙しか入っていないことから楽譜は存在せず、エイミーの頭の中にだけ曲があったのだと思います。
詩を見つけたエルマは、楽譜が無い為、自ら作曲します。
エイミーとエルマが、初めて共作した曲がノーチラスです。
[追記]アルバム「エルマ」のインスト曲の日付について
この記事でインスト曲の日付についてのコメントを頂いたので、僕がインスト曲の日付を決めた理由を追記しておきます。
アルバム「エルマ」のインスト曲には、「だから僕は音楽を辞めた」とは違い明確な日付は振られていません。
ただ、エルマの日記帳の中から各インスト曲を示すような文が書かれていたので、それを元に日付を書かせて頂きました。
その日付と一部を抜粋したものが下記となります。
3/14 車窓
「様々な人種の詰め込まれた車両の外側に、潮風に揺れる新緑が見え隠れしている。」
4/5 湖の街
「北東へ向かう途中、鉄道の不具合から途中の街で宿泊することになった。ヨンショーピンというらしい。この国第二の大きな湖の南にある、静かな湖畔の街。」
7/22 森の教会
「森に囲まれた田舎道の教会であの時の老婆に出会った。」
9/12 海底、月明かり
「彼があの日私の中に見た月明かりを探す、永い永い旅だ。」
エルマとエイミー
エイミーは一生を終えるために。
エルマはエイミーを模倣して曲を作ったり、旅をしてきました。
そこで思った事が1つ。
旅を始めた日付が二人とも同じなんです。
これは……!と思って作った蛇足です。
良ければこれで聞いてみてください。
プレイリスト:エイミーとエルマ
3/14 車窓(インスト)
3/21 藍二乗
3/22 夕凪、某、花惑い
4/5 湖の街
4/10 無題(インスト)
4/24 歌書きとコーヒー
5/6 無題(インスト)
5/15 五月は花緑青の窓辺から
5/28 神様のダンス
5/31 六月は雨上がりの街を書く
6/15 踊ろうぜ
6/30 雨晴るる
7/1 夜紛い
7/8 歩く
7/12 パレード
7/13 無題(インスト)
7/22 森の教会(インスト)
7/28 声
8/7 八月、某、月明かり
8/25 だから僕は音楽を辞めた
8/31 無題(インスト)
8/31 エルマ
9/3 雨とカプチーノ
9/5 憂一乗
9/6 心に穴があいた
9/12 海底、月明かり(インスト)
9/16 エイミー
ノーチラス
まとめ
ここまで僕の考察を書いてきましたが、これらの作品は小説のように明確なストーリーが書かれている訳ではないので、本当に僕がただ思っただけのことを書いただけです。
インタビューでn-bunaはこう言っています。
視聴者の皆さんは僕のバックグラウンドなんか気にせず、作品だけを楽しんでくれたらなって、いつも思う。
僕が書いたこんな記事なんてバックグラウンドでも何でもありません。
完全蚊帳の外の流し読みするようなものです。
ただ、ヨルシカを好きな人達がヨルシカを妄想する、つまようじの程の価値がある支えになればいいな、と思って書いています。
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それでは今回はこの辺で。
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