ヨルシカ、新曲、「夜行」。感想と簡単な考察。
タイトルの通り、今回は、ヨルシカの新曲「夜行」について感想と簡単な考察を書いていきます。
ヨルシカについて
ヨルシカを最近知った、って人はどんなアーティストか知らないと思いますので軽く説明を書いておきます。
ヨルシカはコンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisで組まれたバンドです。
n-bunaが創り上げる楽曲の世界観、それに沿ったsuisの透明感のある歌声が人気のバンドです。
現在に至るまでに発売されたCDは4枚。
「夏草が邪魔をする」
「負け犬にアンコールはいらない」
「だから僕は音楽を辞めた」
「エルマ」
「だから僕は音楽を辞めた」と「エルマ」の2作は、ストーリーが繋がっているコンセプトアルバムです。
【告知①】ヨルシカ新AL「だから僕は音楽を辞めた」を4月10日に発売します。
— ヨルシカ(n-buna、suis) / Official (@nbuna_staff) 2019年2月1日
今作はn-bunaが描く物語をテーマにしたコンセプトアルバムとなっており、音楽を辞めることになった青年が”エルマ”へ向けて作った全14曲を収録した内容となっております。
詳細はHPにて。#ヨルシカhttps://t.co/Auq3qNRgjc
ストーリーが繋がっているのはこの2枚であると明言されていますが、アルバム「エルマ」の最後のトラック「ノーチラス」の歌詞に「夏草が邪魔をする」という一節が出てきます。
コンセプトアルバムの構想は、ヨルシカ初作品である「夏草が邪魔をする」より前に存在しており、「ノーチラス」も初期から存在していた楽曲だと言われており、もしかして・・・、なんて想像をしてしまいます。。
そんな、わくわくしてしまうような仕掛けを作ってくるアーティストです。
コンセプトアルバムについて、ヨルシカについてもっと知りたいという方は、別の記事もありますので、そちらも併せてどうぞ。
ヨルシカ「夜行」
約半年ぶりの新曲が公開されました。
エイミーとエルマの物語は一区切り、新たな物語の始まり。
新曲「夜行」について、感想と、楽曲を聞いて思った事を簡単な考察として書きます。
感想
曲の始まりはギターとsuisの歌声。
静かな立ち上がりですが、サビに入ると同時に一気に盛り上がり、ボーカルにn-bunaが加わります。
ふだん前面に出てこない作曲者が歌うのって最高だと思います。
例えば、じんのバンド「GOUACHE」の「RED」とか。。
デュエットっていうのも点数高い。
あと「夜行」のギターがめっちゃ好きです。
考察
考察を行う上で、ヨルシカ公式Twitterアカウントで以下の投稿がありましたので、これを参考に考えていきます。
夜行は大人になること、忘れてしまうこと、死へ向かうことを夜に例えて書いた詩です。
— ヨルシカ(n-buna、suis) / Official (@nbuna_staff) 2020年3月4日
サビの晴る(春)に掛かるのが春の花の一輪草、花言葉は追憶で、この歌は春に咲く花を思い返す夏の歌でもあります。
人生の夜を行こうとする誰かに贈ります。
n-buna
MVには、男の子と女の子が成長していく姿が映されていますが、成長した女の子は男の子より先に歩いて行ってしまいます。
これが表すものは「別れ」であると思われます。
その「別れ」がどんなものであったのか、歌詞とMVから想像してみます。
キーワードとして、
「夏」
MVより「花火」
歌詞より「僕はここに残るんだね」「ずっと向こうへ往くんだね」
夏に花火が多い理由として、お盆であること、慰霊のためとも言われています。
そんな花火を見て、大人になった男の子は「僕はここに残るんだね」「ずっと向こうへ往くんだね」と唄います。
この事から、女の子との別れは、死別であったのだと考えます。
そして、MVの最後で大人になった男の子が、花びらを手放します。
この花びらは、MV冒頭で男の子が女の子に手渡した花と同じものだと考えます。
花をプレゼントする様な人、もしかしたら男の子は恋をしていたのかもしれません。
成長した男の子が半袖で花火を見ていること、ツイートから、舞台は「夏」です。
この夏は季節的な夏という意味だけでなく、人生における夏であることを指していると考えました。
人は「青春」を経て、大人になります。
春の次は夏。
大人となった男の子は今、夏を過ごしているのです。
考察まとめ
そろそろまとめます。
季節は夏。大人になった男の子は、帰省します。
大人になった男の子は、子供時代を過ごした街を見て回ります。
子供の頃に初恋をしていた女の子を思い出しながら。
思い出を現在に重ね、大人になった男の子は街を回ります。(MVでは思い出は白黒、現在をカラーとして表しています)
一輪の花をプレゼントしたあの日、二人で花火を見たあの日を思い返しながら、大人になった男の子は花火を見ます。
そこで、大人になった男の子は思います。
「僕はここに残るんだね」「ずっと向こうへ往くんだね」と。
そして、思い出の、青春の象徴である花びらを手放すことで、男の子はまた一歩、「大人」へと歩みを進めます。
最後に、もう一度ヨルシカ公式Twitterアカウントの投稿を載せます。
夜行は大人になること、忘れてしまうこと、死へ向かうことを夜に例えて書いた詩です。
— ヨルシカ(n-buna、suis) / Official (@nbuna_staff) 2020年3月4日
サビの晴る(春)に掛かるのが春の花の一輪草、花言葉は追憶で、この歌は春に咲く花を思い返す夏の歌でもあります。
人生の夜を行こうとする誰かに贈ります。
n-buna
考察・・・?
ヨルシカ楽曲でn-bunaがボーカルを担当したのは、アルバム「エルマ」の「エイミー」と「夜行」の2曲。
「エイミー」はコンセプトアルバムに登場する青年の名前であり、「夜行」では語り部が成長した男の子です。
どちらの楽曲にも共通することとして挙げられるのは、楽曲の中心に存在するものが「男性」であり、その傍らでは「思い出」が存在することです。
もしかしたら、「夜行」に続く楽曲では大人になった男の子目線で物語が進み、n-bunaがボーカルを務めることが多いのかもしれません。
まとめ
また間が空いてしまったので簡単な記事を書こう(フラグ)と思っていたら、また文字数が多くなっていました。。
考察ってタイトルに書いていますが、考察内容は僕の空想みたいなものなのであんまり真に受けないようにしてください。
楽しくて書いているだけなので。。
それにしても最近は良いアーティストが多く出てきた気がします。
ヨルシカもこれから聴き続けていきますのでまた何かあったら記事書こうと思います。
それでは、今回はこの辺で。
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